『エグザイル/絆』@高槻ロコ9プラス(CinemaScapeコメント再録)

んもおおうトー先生ったらやりすぎ!この映画ドスケベ!ヘンタイ!露出狂!隠すフリぐらいして!

これはひどい。もうねえ、全裸すぎ。フルスロットル。キモチイイことしかやってない。隠す気もない。あのね、このゼロ年代も終わろうというご時世にド真ん中ストレートで『ワイルドバンチ』とかありえない。杉作J太郎でももうちょっとなんか言い訳とか照れ隠しとかすると思う。三すくみとか空き缶とか引越しの手伝いとか記念写真とかエンストとかリッチー・レンのキャラクターとか棒立ち銃撃とか野営で焚き火でハーモニカとかちんこの揉み合いとかウィスキー回し呑みとかプリクラとかまた空き缶とか、もうねえもうねえもうねえ………ありえない。トー先生あほすぎ。もしくは悟り開きすぎ。だって「“スタイリッシュ”すぎて馬鹿馬鹿しい…けどカッコイイでしょう?」程度のメタすらないぐらいベタなんだもん。「男の美学」をやりすぎてやりすぎて童貞ウォーズになっちゃってるんだもん。端的に言ってどーかしてるよ!でもトー先生躊躇ないの。「王様はハダカだ!」って言われても「ハダカですが何か?」って返す勢いよ。

しかしこれがねえ…キモチイイんだよねえ…。もうずっとニヤニヤしっぱなしだったもんねえ…。この映画がいつまでも終わらなければいいのにと思ったもんねえ…。げに甘美なるはホモソーシャルの浪漫よ!ああ!嗚呼!(腹上死)こんな最上級のマタタビを喰らわされたからには、たとえド変態と罵られようとも、リアリティなぞ犬に食わせてこのメルヒェンに殉じねばなるまい。トー先生には一生ついていきます。