自転車で10分のところに映画館があるのにまだ行ったことがない

というわけでついったーで人に薦めたとおり、最寄の映画館で『96時間』もっかい観てきた。

ネタバレしか書いてないので観てない人は読んじゃダメ!

  • 冒頭。娘の5歳の誕生日の回想/夢シーンでちゃんとお馬さんのおもちゃを手に持ってるの。細かい芸当!
  • カラオケマシーン買ってきて自分で包装してるとき、リーアムたんたら唇の端で小さくにやっとするの。演技派なんだからもうもうっ☆
  • リーアムたんがプレゼント渡した直後、継父からのプレゼントの馬が出てくるシーンはホントに味な演出だぜ。溺愛する父に娘はつれないそぶり…なんてのは凡庸な設定で、かわゆい娘はちゃんと父を好きでやさしく応対してくれているのだが、馬が現れた瞬間、リーアムたんからのプレゼントを地べたに置いて、本意気でよろこんでしまう。そこにある隠しようのない絶望的な格差。よゆうしゃくしゃくの継父。元妻の勝ち誇った目線。ひぃぃ。
  • 娘のキムたんはその容貌を含めて地味ながら良い仕事です。特にうれしいときのはしゃぎっぷりがリアルな感じ。
  • 昨日書き忘れたけどキムたんが攫われたときの犯人との電話でのやりとり、丸ごとポスターに載ってるのも納得のしびれる台詞。「お前が何者かは知らん。何が目的かもわからん。身代金を望んでいるなら、そんな金はない。だが、俺には長年のキャリアで身につけた特殊な能力がある。お前らを震え上がらせる能力だ。娘を解放しろ。そうすれば見逃す。追跡もしない。だがもしそうしないなら、俺は必ずお前を見つける。そしてお前を殺す。」脅しであり交渉であり、かつ宣言である。
  • 前フリ:

リーアムたんを元気づけに肉とワイン持参でやってくる元同僚「継父はどうだ」「いやー常に完璧だよ」「裏でなんかやってんだろ」「なんなら俺が調べてやろうか?」「もうやってんだろーガッハッハー」「いやだなーやめてくれよアッハッハー」

  • オチ:

「闇で海外と取引してるだろう。5年前にロシアとの石油交渉に失敗してるな。外国に敵がいるんじゃないのか?」

  うはっ やっぱやってたんだ

  • 追跡のために一旦わざと弱い奴を演じるリーアムたん。「この悪党め☆あとでこっぴどくやられることも知らないで…うぷぷ」この至福よ。
  • ここで呼ばれたアルバニア語の通訳のキャラクターが萌え萌え(履歴書持参/薄幸フェイス/元教師)なので、てっきりこの人はしばらくリーアムたんに振り回されてヒドい目に遭うんだと思ってワクワクしちゃったぜ。
  • ホテルに備え付けの金属のハンガーをぐにぐにっと折り曲げて点滴吊るすやつを作る動作。生き延びるのに必要な知識があり限定的な状況下でそれを実行する機転と力があるという、エージェント最強伝説のさらりと慎ましい発露。と見せかけて、映画数寄がこういうの悶えて歓ぶのわかってんでしょおお。イヤらしいっ。
  • 「拷問中に気の利いた脅しをかます」ってなにが発祥なんだろう?
  • 「内勤で勘が鈍ったな。銃と弾の重さを忘れたか!」きクぜ!
  • ジャン・クロードさんに言いつけられてリーアムたんを尾行してた人と、パトリス・サンクレアさんの顔が似過ぎで同一人物かと勘違いした。

間を置かずの二度目なのに、無駄なところがないから全くダレなかったよ。あーおもしろかった。

あ、ごめん。オチとか新しい気付きとか一切ありません。ただはしゃいでるだけです。はしゃいだっていいじゃないか自分のブログなんだから!