若冲と江戸絵画展

京都国立近代美術館へ「若冲と江戸絵画展」を観に行ってきました。
やっぱり若冲凄いわ…。他の絵師の絵にも気に入ったものはいくつもあったけど若冲は別格だあ。酸素が脳に直接届くような鮮烈さ。とてつもない奇想。ヴィヴィッドな絵を褒めるときによく「今にも動き出しそうな」と言うけど、若冲の絵はそれとは違うような気がします。生き生きとしていて写実的、なのは確か、でもそれだけでは言い尽くせないとても不思議な感覚の波が、若冲の絵を見ていると押し寄せてくるのです。絵を見ることによって得ることのできるエクスタシーというものをはじめて感じさせてくれたのが若冲の絵です。
「鳥獣花木図屏風」なんかもうその発想と緻密さと、その結果顕れた美に思わず感涙&失禁しそうになりました。所蔵者のプライスさん家のお風呂にはこの絵を模したタイル絵があるんですって!うらやましいいい!もし宝くじで三億円とか当たったらわたしも絶対これやるわあああ!
興奮してポストカードなどたくさん買ってしまったのですが、やっぱりこれを見ても本物と対峙したときの脳がビリビリする感じは、当たり前ですがとても再現できません。だから、
ここ>http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/
で紹介されている作品を見て、若冲のものでなくても引っかかるものがひとつでもあったら絶対に実物を観に行ったほうが良いです。京都は11/5まで。来年のお正月には九州。3月には愛知に行くそうです。見ないと本当に勿体無い。勿体無いにもほどがある。強力にお勧めします。本物はビリビリきますよおお!
ここで謝辞。id:Joetipさんが日記で紹介されていたのがきっかけで若冲の絵を知ることができました。ありがとうございます先生。感謝の印にこれからはジョー先生とお呼びします。